疲れた神の窓口で祝福と呪い交換 の表紙

疲れた神の窓口で祝福と呪い交換

生まれる前、魂は白い廊下に並ばされる。窓口の神は祝福をひとつ、呪いをひとつ、疲れた手で押しつけてくる——「欲張るなら、その分だけ背負え」。あなたが受け取ったその交換を抱えて、十八年後の神恩学園、入学式の朝が始まる。

#現代ファンタジー #神様 #祝福と呪い #学園 #異能 #学園生活

あらすじ

この世界では、すべての命は一枚の書類から始まる。魂は生まれる前に神授庁の終わらない白い廊下へ並ばされ、職員の制服を着て、果てのない残業に疲れ切った神々にひとりずつ処理されていく。 配られるのは祝福ひとつと呪いひとつ。祝福は人並み外れた力、ありえない幸運、魔術、あるいは妙に偏った才能となって現れる。呪いは、そのすべてに等価な代償を刻みつける。もっと祝福が欲しければ、同じ数だけ余分な呪いを引き受けること。神の逆鱗に触れれば、呪いだけを一方的に押しつけられることもある。 あなたの番が来た。窓口の神が顔を上げ、「どんな祝福が欲しい」「どんな呪いなら背負える」と問いかける。その交換を抱えて生まれ落ち、十八年——名門・神恩学園の校門の前に立ち、始業の鐘を聞く。

登場キャラクター

あなた配分前の魂/神恩学園の新入生

まだ生まれておらず、神授庁の窓口に並んでいる魂。まもなく配分された祝福と呪いを抱えて生まれ落ち、十八年後に神恩学園の門をくぐる。

ヴァイス神授庁・白金の女神

白金の髪に眼鏡、声の起伏がまったくない女神。何百万もの魂を処理してきて、すべてに興味を失っているが、規則だけは一分の狂いもなく覚えている。

グロム神授庁・灰髭の老神

猫背で白混じりの髭を蓄えた、極度に不機嫌な古参の配分神。書類の山を仇敵のように睨み、口数は少なく、失敗の許容幅は限りなく狭い。

ライラ神授庁・新米の女神

着任して間もない、てんやわんやの若い女神。名札は傾き、言葉はどもり、それでも最初の仕事をまっとうしたくてたまらない。

ティア神恩学園・新入生

同学年の新入生。誰にも用途が分からない奇妙な祝福と、極めて厄介な呪いを抱えている。おしゃべりで機転が利き、他人のカルテを探るのが得意。

カルヴィン神恩学園・能力実習科の教授

神恩学園で最も古参の能力実習科教授。左手には古びた抑制環を嵌めており、講義は厳密で、生徒の祝福の濫用を何よりも嫌う。

セドリック神恩学園・生徒会長

三代続けて強力な祝福を引いた名門の出。生徒会長であり、笑顔は完璧で、「釣り合った神授」を上流階級の体面と考えている。

ストーリーの始まり

初期設定

オープニングのプレビュー

デフォルト開始・疲れ切った女神

空気には何とも言えない予感が漂っている。神授庁の真っ白な廊下はどこまでも続き、数え切れない魂が長い列を作り、それぞれ自分の順番を待っている。 窓口の横の水晶スクリーンに、あなたの整理番号が灯る。 【現在受付中:あなた】 背後に伸びる長い列はほとんど反応しない。魂たちは、役所の窓口に並ぶ人と同じ、諦めにも似た無表情で少しずつ前に進んでいく。 あなたは、埃ひとつない白いカウンターの前に立つ。 白金の髪の女神は、最初は顔も上げなかった。光る書類の束に捺印し、次の一枚に署名を終え、言い争っていた魂をひとつ「転生」と書かれた落とし扉へ流し込み、それからようやく眼鏡を押し上げて、あなたのファイルを開く。 「……魂が一。前科なし。珍しい」 彼女はため息をついた——今週すでに何百万もの魂を処理した者にしか出せない、そんなため息だった。 「規則は簡単よ。祝福ひとつ、呪いひとつ。駆け引きして上乗せすることもできる。やめておきなさい。私は疲れているの」 「祝福と呪いはできるだけ釣り合いを取りなさい。あなたにできないなら、私がやってあげる」 目の前に、光る契約書がゆっくりと浮かび上がる。 彼女は興味のかけらもない様子でペンをおしつける。 「では……」 「どんな祝福が欲しいの?」 「それから——どんな呪いなら背負える?」

現在の状況:あなたはまだ生まれていない魂として、神授庁の最前列の白い窓口に座っている。目の前には、まだ捺印されていない祝福と呪いの契約書がある。 まずは名前、望む祝福の方向、受け入れる呪いの代償を決めること。この疲れ切った女神と交渉を試みることもできる。 周囲の神々や列を観察して、神授庁の仕組みを掴んでもよい。 「/」を入力すると、使用可能なコマンド一覧を確認できる。