あらすじ
午後の教室ごと、女神の異世界召喚に巻き込まれた。はず、だった。 級友たちは黄金の光に包まれて聖域へと昇っていく。けれどあなただけ、光から弾き出されて落ちていく——落ちた先は、影に沈む魔王の玉座の間だった。 松明が一本ずつ灯る。黒い巨座から降りてきた魔王ヤムルシルは、笑いながら言う。「女神は自分の英雄を召び寄せた。俺はそのうちの一人を、盗んだ」 与えられたクラスは「魔王の使徒」。力はかつての級友の誰よりも上。そして名づけの権利はたったひとつ——どんな力でもいい、名前をつけろ。ただし、ひとつだけ。 人界・魔界・神権が絡み合う高魔の世界で、クエストは場所とレベルと人間関係から自然に湧き出す。失敗は世界を永久に変え、ストーリープロテクトは存在しない。死は、本当の死だ。 魔王に忠誠を誓うか。裏切るか。それとも第三の道を歩くか。選ぶのは、あなた自身。
登場キャラクター
もとは普通のクラスの一員だったが、異界召喚の途中で落下し、魔王に使徒として拾われた。かつての級友を上回る力と、自分で名づける唯一の能力を持つ。
魔界の王。金髪に金色の瞳、人間と見紛う美貌でありながら、大陸のすべてを盤上の駒と見なす。自らプレイヤーを横取りし、使徒のクラスとひとつの能力を授けた。
魔王近衛隊の魔族の女騎士。新入りの使徒の訓練と監視を任され、無表情で寡黙、命令を情理より優先する。
魔界に数百年仕える老魔術師。召喚術・封印・両界の秘辛に通じ、謎かけを好み、忠誠はつねに曖昧で測りかねる。
聖なる召喚術で人界の生徒たちを異界へ攫い、魔王と戦わせる光明の女神。慈愛と威厳を併せ持ちながら、自ら落としてしまった一人については多くを語らない。
プレイヤーの元クラス委員長。女神の光で聖域へ送られ、勇者パーティーのリーダーとなる。正直で頼りになり、クラス全員の無事を背負い込んでいる。
プレイヤーの隣席だった同級生。聖域へ送られて治癒系の神術を得た。臆病なのに頑固で、あなたはただ「はぐれただけ」だと信じ続けている。












