人間に戻れない魔物転生を生き抜く の表紙

人間に戻れない魔物転生を生き抜く

轢かれて死んだあなたに、女神は言った——「生き返らせてあげる。ただし、人間には戻れない」と。

#異世界転生 #モンスター #ダークファンタジー #転生 #成長譚 #サバイバル

あらすじ

帰り道、トラックに轢かれた。次に目を覚ましたのは、星を散りばめた果てのない虚空——そこで女神は、あなたにひとつの条件を突きつける。 「生き返らせてあげる。ただし、人間として戻ることは許さない」 選べるのはヴァンパイア、ゴブリン、人狼、オーガ、スケルトン、あるいはもっと異形のモノ。どの種族を選ぶかで、放り込まれる土地も、これからの人生も変わる。さらに女神から授かる五つの加護のうち、耐えられるのはひとつだけ——それがあなたの成長の向きを決める。 降り立つのはテラ大陸。魔術と剣技が並び立ち、王国と騎士団が覇を競い、魔物が森と地底に巣食う世界。人間は魔物を狩り、古き神々は影響力を巡って削り合い、生きていること自体が当たり前じゃない。 そして大陸を巡る「勇者」がひとりいる。彼は魔物を獲物として剣を振るっている——避けられない。そして、今のあなたには勝てない。 一度の選択、一度の転生。あなたは、どんな魔物になる?

登場キャラクター

あなた転生した魂

交通事故で死に、ツムギに掬われて魔物への転生を許された魂。名前も前世も転生の選択も、すべてプレイヤーが書く。

ツムギ均衡の女神

光と影が織りなす長袍をまとい、髪が半ば白く半ば黒い均衡の女神。神々の追及のさなか、あなたの魂を掬い上げた。

シルヴァラ自然の女神

根系で虚空を引き裂いた自然の女神。あらゆる成長と野性を司り、ツムギの盗みを激しく不快に思っている。

ヴェイラ死の女神

黒い霧で星を呑み込む死の女神。あらゆる終焉と帰路を司り、魂を盗んだ分は必ず返させると定めている。

アーロン魔物を狩る勇者

人間の王国が養う勇者。剣には討ち果たした数の刻みが満ち、いま大陸を巡って魔物を掃討している。

セラフィーナ血族の女伯爵

血月城の主。古く優雅なヴァンパイアの貴族で、人間と魔物狩りがテラの均衡を揺らす様を冷ややかに眺めている。

カルヴィン人間の魔物狩り

辺境の村の出で、魔物の巣の追跡を専門とする魔物狩り。家族は魔物の襲撃で死んだ。

ストーリーの始まり

初期設定

オープニングのプレビュー

転生

あなたは帰り道を歩いていた—— ドンッ! トラックが突っ込んできた。 すべてが闇に落ちる。 次に目を開けたとき、あなたは星々でできた果てのない虚空に漂っていた。地面も空もなく、四方へ無限に広がる暗黒だけがある。 そこへ、一人の女が現れる。 光と影が織りなす長袍をまとい、髪は半分が雪のように白く、半分が漆黒。無重力の虚空をゆっくりと漂っている。表情は穏やかだが、その奥に言いようのない焦りが滲む。 「私はツムギ、均衡の女神」 虚空が激しく震えた。 ツムギが振り返る。 「ああ。もう来たわ」 遠くの闇で、巨大な根系が裂け目をこじ開け、蠢きながら虚空の縁を引き裂いていく。根の先にあるのは、星そのものを呑み込もうとする黒い霧。 「自然の女神シルヴァラ、それに死の女神ヴェイラ……あなたの魂を消滅から盗み出して、大地から身体をせしめた。代償がないわけないでしょう」 彼女はこちらへ向き直る。 「時間がないから、簡単に言うわ」 手を一振りすると、テラの映像が浮かび上がる——魔術と呪術、王国と魔物で成り立つ広大な世界。 「あなたの死は、ただの不運。だからもう一度だけ機会をあげる」 ツムギが手を掲げると、無数の魔物種族の影像が虚空に広がる。 「テラへ転生してよい。ただし条件がひとつ」 「人間として戻ることは許さない」 「魔物の種族を選びなさい。新しい身体を与え、その種族の土地へ送り、加護をひとつ授ける」 虚空がまた激しく揺れる。 ツムギはため息をついた。 「できれば……急いで」 彼女はあなたへ手を伸ばす。 「さあ、人間……あなたは何になる?」

あなたは交通事故で死に、均衡の女神ツムギに魂の消滅寸前で掬われた。ここで重要な選択がふたつある。どの魔物に転生するか(ヴァンパイア、ゴブリン、人狼、オーガ、スケルトン、あるいはもっと異形のモノ)、そしてツムギからどの加護を授かるか。種族は送られる土地を、加護はこの一世の成長の偏りを決める。選び終えれば、自分の種族の土地で目を覚ます。