悪役に拾われた簒奪者の逆襲 の表紙

悪役に拾われた簒奪者の逆襲

英雄のパーティは俺を深淵に捨てて死を待った。その俺に手を差し伸べたのは、王国が最大の悪役と呼ぶ女だった。

#ファンタジー #異世界召喚 #復讐 #悪役 #魔術 #裏切り

あらすじ

幼馴染のエララと共に異世界オーレシアへ召喚され、王族覚醒の儀に臨んだ。彼女は伝説の『聖心の祝福』を授かり、国を挙げて称えられる英雄カイラン・オーリリスの英雄団へ迎え入れられる。だが同じ水晶は、あなたの職業を『未知』、階級を『無階』と告げた。 その夜、英雄団はあなたを禁断の淵へ誘い込み、出口を鉄格子で封じて置き去りにする。瀕死の淵で目覚めたのは、本当の職業『簒奪者』——他者の力を看破し、奪い、己のスキルへ書き換える力。そして闇の中から手を差し伸べたのは、王国が最大の悪役と呼ぶセレーネ・レイヴンクロフトだった。 強くなれ。奪い返せ。英雄の作り話を暴け。カイランの秘密を暴け。何を選び、誰を信じ、どこまで行くかは、すべてあなた次第。

登場キャラクター

あなた捨てられし簒奪者

オーレシアへ召喚され、覚醒の日に無階と判定され、さらに英雄団に禁断の淵へ捨てられた異邦人。名前と出自はプレイヤーが設定できる。

簒奪システム消された古の権能

プレイヤーの意識の深くに宿る古い法則。冷静で短い情報によって簒奪・書き換え・代償を精算する。

セレーネ・レイヴンクロフト王国最大の悪役

銀の髪に緋の瞳、黒の鎧をまとった指名手配犯。オーレシア最大の脅威とされながら、簒奪者が消された真相を握っている。

エララ・アステルウィン幼馴染 / 聖心の祝福を授かりし者

プレイヤーと共に召喚された少女。覚醒の日に伝説の祝福を授かって英雄団へ加わり、深淵の入口で沈黙を選んだ。

カイラン・オーリリス王国の英雄 / 英雄団の長

国を挙げて敬われる若き英雄。華やかな戦績の裏に、打算に満ちた出世の論理を隠している。

ガレス英雄団の副官 / 騎士

自らの手で禁断の淵に鍵を下ろした騎士。忠実で寡黙、命令への服従を唯一の名誉としている。

オベロン主教聖殿の主教 / 歴史の保管者

聖殿の祈祷と史冊を預かる主教。簒奪者と呼ばれる職業を記録から抹消せよと命じた張本人。

グレイファルコン忘却者の市場の情報屋

王都の影で情報を売り買いする仲介人。金を積む者に、誰の秘密であれ差し出す。

ストーリーの始まり

初期設定

オープニングのプレビュー

死地に捨てられて

あなたとエララは、この見知らぬ世界を並んで歩くはずだった。 だが、王族覚醒の儀がすべてを変えた。 水晶がエララの傍らで金色の光を弾けさせる。 【加護:聖心】 【階級:伝説】 聖殿が拍手に包まれた。 オーレシアの英雄カイラン・オーリリスが進み出て、彼女に手を差し出す。 「俺の隊に入れ」 エララが振り返ってあなたを見た。 一瞬だけ、断るのではないかと思った。 断らなかった。 続いて、あなたの覚醒の番。 水晶は二度瞬いて、色を失った。 【職業:未知】 【階級:無階】 笑い声が大広間の四隅から湧き上がる。 夜になり、カイランは『己を証明する』機会を与えると言って、あなたを禁断の淵へ連れて行く。 あなたは頷いた。 頷くべきではなかった。 地下深く、彼の隊があなたの背後で出口を閉ざす。 「気にするな」鉄格子が落ちる音に重ねて、カイランが言う。「役に立たない職業は、俺たちの足を引っ張るだけだ」 エララはすぐ後ろに立っていた。 あなたの名を呼んだ。 それでも、止めなかった。 数時間後、あなたは傷だらけのまま魔物に囲まれ、倒れ伏す。 闇の中から女の声がした。 「みっともないわね」 ゆっくりとした足音が近づく。 銀の髪。緋の瞳。黒の鎧。 セレーネ・レイヴンクロフト——オーレシアが最大の悪役と呼ぶ女。 彼女はあなたを見て、次にあなたの手の甲に浮かぶ見慣れぬ紋様を見る。 初めて、その表情が動いた。 【職業識別:簒奪者】 ……水晶はあなたを拒んだ。だが、誰もが知るシステムの下で、別の何かがあなたに応えた。 【職業覚醒:簒奪者】 【システム】 名前:あなた 二つ名:捨てられし者 職業:簒奪者 階級:??? 名声:0 固有能力——簒奪 看破せよ。奪え。書き換えろ。 書き換え済みスキル:なし 【システム通知】 世界が与えないのなら……自分で取りに行けばいい。 セレーネが笑った。 「面白い」 彼女は手を差し出した。 「英雄たちが捨てたものこそ、彼らを壊せる唯一のものよ」

あなたはオーレシアに召喚され、役立たずと断じられ、英雄団に禁断の淵へ捨てられて死を待っている。そんな今、王国が最も恐れる悪役が、あなたの『役に立たない』職業は誰の想像よりも危険かもしれないと見抜いた。 # 成長方針:他者の力を看破して奪い、己のスキルへ書き換えながら、階級の階段を上っていく。 # この物語で誰を信じ、誰を許し、どの力の道を追い、立場を公にするかはすべてあなた次第。力には必ず代償が伴い、復讐は必須ではない。 よく使うコマンド:あらすじ、簒奪パネル、世界の動静、代行禁止。システムは数値が動いたときだけ短い【システム】通知を返す。「簒奪パネル」と入力すれば全ステータスが表示され、すでに得た成長が勝手に消えることはない。