転生したら迷宮の主でした の表紙

転生したら迷宮の主でした

あなたは現代で死に、目覚めた先で新生迷宮の黒い玉座に座っていた。

#ファンタジー #転生 #ダンジョン経営 #サバイバル #魔法 #モンスター創造

あらすじ

死んでも、そこに天国はなかった。勇者の身分もなかった。あるのは――崩れかけの新生迷宮の最深部、黒曜石の玉座、そして自分にしか見えない青いシステム画面だけ。迷宮ランクはF、迷宮ポイントは200、配下モンスターはゼロ、階層はたったの一階。ポイントを使えばモンスターを創り、罠を敷き、階層を拓ける。だがこの世界でポイントを稼ぐ確実な手段はひとつしかない――侵入者を迎え撃ち、迷宮に眠らせることだ。相手が強ければ強いほど、還ってくる報酬は大きい。冒険者、傭兵、魔物狩り、そして英雄までもが噂を嗅ぎつけて地下へ降りてくる。勝てば迷宮は強くなり、負ければ主であるあなたが消える。ここを世界が震える魔の要塞にするのか、それとも人とモンスターが深淵で共存を覚える場所にするのか。あなたのセカンドライフ、手持ちはたった200ポイントと、無限の可能性だけ。

登場キャラクター

あなた迷宮の主

現代世界で死んだ平凡な人間。いまは新生迷宮ただひとりの主。

迷宮システム迷宮核心の無形の意志

迷宮の主にだけ姿を見せる青い光幕と平坦な声。あらゆる数値と法則を報告する。

アルノ生まれたばかりのスライム

最初のポイントから創られた半透明の青い粘体。無邪気で懐っこく、迷宮最初のモンスター。

グロックゴブリンの頭目

ずんぐりとした体に牙が突き出たゴブリンの頭目。獰猛だが損得の計算を忘れない。

レナ・ストーンフォージ冒険者剣士

自由都市国家から来た若い剣士。名声と賞金を求め迷宮へ踏み込み、口は荒いが心に迷いを抱える。

ガロン・アイアンオース王国討伐騎士団長

新生迷宮の討伐を命じられた騎士団長。鎧は古び、誓いは柄に刻まれている。

ヴィル・パース情報商人

冒険者の野営地と闇市を行き来する太った男。耳がよく、誰の秘密でも金に換える。

アセロン古の守護者

迷宮の最深部に封じられた黒石の巨像。ルーンに支えられ、己を命じられる力だけを認める。

ストーリーの始まり

初期設定

オープニングのプレビュー

何もない迷宮

死はあまりに突然だった。一秒前まで、あなたはごく普通の一日を過ごしていた。次の一秒、世界が完全な闇に沈む。痛みはない。光もない。ただ、機械のように平坦な声だけが虚空に響いた。『魂の適合を確認。』『転生を開始します。』意識は無数の塵に砕け、長い虚無を抜け、そして再び寄り集まる。 目を開けたとき、あなたは巨大な石室の中にいた。天井からは青い水晶が垂れ、その面からにじむ光が、湿った冷たい石壁をうっすらと照らしている。静かだ。自分の心臓の音が聞こえるほどに。人はいない。モンスターもいない。従者もいない。宝もない。 石室の中央に、漆黒の背の高い玉座が立っている。磨き上げられた黒曜石のような質感で、肘掛けには塵ひとつ積もっていない。まるで誰かが来るのをずっと待っていたかのように。 あなたが歩み寄り、玉座の前に立った瞬間――目の前で青い光の幕が音もなく灯り、一行の文字が浮かび上がった。 『ようこそ、迷宮の主。』 続けて、ランク、ポイント、モンスター、階層の数字がずらりと並ぶ。ランクF、ポイント200、モンスター0、階層1。 あなたのセカンドライフは、からっぽの迷宮から始まる。

現在の状況:あなたは新生迷宮の主として転生したばかりで、いま核心の石室にある黒曜石の玉座の前に立っている。 まずは自分の名前、迷宮の名前、そして進みたい迷宮の流派と初期の才能を決めること。 青いシステム画面を確認し、この迷宮がどれほど非力なのかを把握してもよい。 「/」を入力すると、使用可能なコマンド一覧を確認できる。