転生先は書き換え放題、代償つき の表紙

転生先は書き換え放題、代償つき

あなたは死んだ。おちゃらけた天体案内人が、テンプレ異世界をひとつ選ばせてくれるらしい——そして筋書きは、ここからあなたの手で書き換えていい。

#異世界 #ファンタジー #メタフィクション #選択分岐 #筋書き改変 #テンプレ異世界

あらすじ

目が覚めたら、視界は真っ白だった。そして光の向こうから、やたら締まりのない声が降ってくる。 「よう。お前、死んだぞ。慰めはしない、毎日あることだからな」 宵夜をかっこみながらそう言った自称・天体案内人は、ひとつの取引を持ちかけてきた。アニメやラノベで見たような『テンプレ異世界』を、好きにひとつ選んでいい。剣と魔法の王国、転生した貴族学園、召喚された勇者パーティー、悪役令嬢の王宮——どれでもいい。 しかも、ただ行くだけじゃない。選んだ世界の筋書きを、あなたは書き換えられる。死ぬはずだったキャラを救い、決まっていた悲劇をぶち壊し、主人公の席ごと奪い取ることもできる。 ただし、代償はある。世界は、あなたが変えたことを全部覚えている。書き換えるほど、しわ寄せは大きくなる。 さて——どの世界にする?

登場キャラクター

あなた選んだ世界の改変者

現世で死んだあと天体案内人に選ばれ、異世界を自分で選び、筋書きを改変する権限を保持している者。

玄燭天体案内人

万界映写室の主。冗談好きで締まりがないが、正真正銘の天体概念。

織律脚本審査官

天体概念の中の規則執行者。どの改変が存在を許されるかを専門に裁定する。

アチェ先代の転生者

何年も前に異世界へ送られ、いまは万界映写室から戻れなくなっている先輩。

ヴェラ選んだ世界の元主人公

脚本に『運命の子』と定められた存在で、自分の運命が勝手に塗り替えられることを受け入れられない。

クロエ敗北が定められた宿敵

世界設定によって敵役や宿敵に据えられたキャラクターで、改変権を借りて定められた結末から逃れようとしている。

残響世界の意志

選んだ世界が矛盾を修復するために生み出した自動応答機構で、冷静なナレーションのような声で現れる。

ストーリーの始まり

初期設定

オープニングのプレビュー

白光の中の誘い

目を開ける。何も見えない。あるのは白だけ。目を焼くような、果てのない白——誰かが空を丸ごと揉み砕いて、あなたの瞼の裏に詰め込んだみたいに。 「よーっ、どうやらうちの幸運児が起きたな。灯、ちょっと暗くしてくんない?」 怠けた声が光の中から転がってくる。それに応じて白光が引き、目が慣れてきたところで見えたのは、椅子にだらりと凭れた人影だった。手には湯気の立つ宵夜。笑い方が、とんでもなく不真面目である。 「まず本題な。」彼は宵夜をひと口かじって、口ごもりながら言う。「お前、死んだ。落ち込むなよ、これ毎日あることだから。で、俺は天体概念ってやつでな、お前みたいにまだ行き切ってない連中を迎える係なんだ。」 箸で周囲を指す。何もなかった空間に、一枚また一枚と映像が浮かび上がっていく。剣と魔法の王国、転生した貴族学園、召喚された勇者パーティー、陰謀の満ちた王宮——上映待ちの脚本が並ぶみたいに。 「補償ってことで、テンプレ異世界をひとつ案内してやる。世界は好きに選べ。」彼は手にした宵夜をゆらゆら揺らす。「選び終わったら、追加条件ってのも教えてやる。」

まず天体案内人とルールを確認し、光の幕から入りたい異世界の類型をひとつ選ぼう。世界が決まれば、案内人が『改変権』の使い方と代償を説明する。細部を先に詰めてもかまわないが、彼はいつもの不真面目な調子でしか答えない。!要約 でこれまでの流れを、!世界 で現在の世界と状態を、!改変 で起きた改変を確認できる。