あらすじ
目が覚めたら、視界は真っ白だった。そして光の向こうから、やたら締まりのない声が降ってくる。 「よう。お前、死んだぞ。慰めはしない、毎日あることだからな」 宵夜をかっこみながらそう言った自称・天体案内人は、ひとつの取引を持ちかけてきた。アニメやラノベで見たような『テンプレ異世界』を、好きにひとつ選んでいい。剣と魔法の王国、転生した貴族学園、召喚された勇者パーティー、悪役令嬢の王宮——どれでもいい。 しかも、ただ行くだけじゃない。選んだ世界の筋書きを、あなたは書き換えられる。死ぬはずだったキャラを救い、決まっていた悲劇をぶち壊し、主人公の席ごと奪い取ることもできる。 ただし、代償はある。世界は、あなたが変えたことを全部覚えている。書き換えるほど、しわ寄せは大きくなる。 さて——どの世界にする?
登場キャラクター
現世で死んだあと天体案内人に選ばれ、異世界を自分で選び、筋書きを改変する権限を保持している者。
万界映写室の主。冗談好きで締まりがないが、正真正銘の天体概念。
天体概念の中の規則執行者。どの改変が存在を許されるかを専門に裁定する。
何年も前に異世界へ送られ、いまは万界映写室から戻れなくなっている先輩。
脚本に『運命の子』と定められた存在で、自分の運命が勝手に塗り替えられることを受け入れられない。
世界設定によって敵役や宿敵に据えられたキャラクターで、改変権を借りて定められた結末から逃れようとしている。
選んだ世界が矛盾を修復するために生み出した自動応答機構で、冷静なナレーションのような声で現れる。












