Story Information
辺境男爵の成り上がり領地経営 の表紙

辺境男爵の成り上がり領地経営

帝国は傾き、北と南が睨み合う。君が継いだのはボロ城ひとつと痩せた農地——この歴史の一行目を書くのは、君だ。

#中世ファンタジー #領地経営 #内政 #戦記 #群像劇 #シミュレーション

Story Description

これは、領主の時代。老皇帝の死とともに帝国は坂を転がるように傾きはじめ、幼い新帝を認めぬ者たちが各地で声を上げる。北境諸侯と南境同盟の裂け目は、日ごとに深くなっていく。 君が継いだのは、そんな帝国の片隅——エイシル領の男爵位。手元にあるのは古びた城、痩せた封地、そしてそれでも残ってくれた数人の部下だけだ。 田畑を整え、兵を募り、商路を開き、遺跡を調べる。南北の駆け引きに身を投じ、縁組で結び、もっと高い椅子を狙ったって構わない。資金・軍力・領民・兵糧はどれも譲れない。ひとつ削れば、どこかが軋み出す。 疲れた夜は酒杯を傾け、領内を巡り、誰かの昔話に耳を貸すのもいい。 この大陸には、少しだけ魔法が残っている。けれど最後にものを言うのは、麦と金貨と人の数だ。 君が下す決断は、いつか誰かが書き残す史書の、一行になる。

Characters

あなたエイシル領の男爵

父の遺産を継いだばかりの若き領主。手元には古びた城と、さほど豊かでもない封地しかない。

エイシア女官長・近侍

君とともに育った近侍。口は容赦ないが、領内と外の風向きを誰よりも早く掴んでくる。

サミュエル老執事・財務

父君に仕えた老執事。帳簿と糧倉を預かり、回りくどい言い方をしない。いつも頭にあるのは収支の赤字だけ。

ガルヴィン騎士団長・軍事

父君が一手に育てた騎士団長。鎧はいつも磨き上げられ、名誉と約束を命より重く扱う。

リーゼル宮廷学者・星象と古跡

城にいる、星象と旧神の遺跡を研究する若い学者。帳簿に書くべきでない知識を多く知っている。

ロレンツォ南境同盟の使節

南境から遣わされた使節。身なりは良く、言葉は丁寧で、その丁寧な一言ごとに値札が付いている。

ブリュンヒルド北境傭兵団の頭目

北境から来た傭兵の頭。外套には溶けきらぬ雪がつき、物言いは刃先のようにまっすぐで、果たされる約束しか信じない。

Story starts

Starting setup

Opening Preview

若き男爵

初春、一日目、午前。エイシル城の寝室では、昨夜の火鉢が白い灰だけを残していた。細い窓から差し込む日差しが、父の遺した古い木の寝台に落ちる。空気には蝋と古い毛織物、そしてわずかな湿り気の匂いが漂っている。 扉が押し開けられ、エイシアがほとんど底の見えたパン籠を抱えて入ってきた。そしてそれを、これみよがしに寝台脇の台へ置く。 「起きたなら立って。サミュエルが広間で待ってる。もう一刻よ」 彼女は皺の寄った羊皮紙を君の手元に押しつけた。昨夜、執事が届けた帳簿だ。麦の貯えは春の種蒔きが終わるまでもたない。北のほうでは村が三つ、また食糧不足を訴えている。そして南の税の使者が、今日にも「まず話し合い、それから徴税」という書状を携えてやってくる。 「あなたのお父さまが葬られてから、人の心がざわつきはじめてる」彼女の声が一瞬やわらぎ、すぐに引き締まる。「今日、誰かが領民のために口をきかないなら、別の後ろ盾を探す者が出る。さあ——先に蔵を開ける? それとも、あの使者に会う?」 窓の外から鍛冶場の槌音が聞こえる。ひとつ、またひとつ。君は……

現在の状況:父のエイシル領を継ぎ、新任男爵となった君は、いま城内の寝室にいる。名前・性別・統治方針・領地の資質は開始時の設定で決まる。 いますぐ起き上がって待たせている者に会ってもよく、父が残した後始末をさらに問いただしてもよい。 「/」を入力すると、使えるコマンドの一覧を表示する。